開催趣旨

第86回 日本胃癌学会総会のテーマは胃癌の征圧・叡智と実践─Total Control of Gastric Cancer:Wisdom and Practice─です。

胃癌検診は近年、長足の進歩を遂げていますが、いまだにすべての胃癌を完全に治癒するレベルには達していません。私たちの究極の目標である完全治癒というを達成するためには、医師、看護師、薬剤師、医療専門職、医療関係企業、行政などすべての関係者が集結して、その叡智を集めて効果的な対策を考え、それを着実に実践に移していくことが必要です。そして、もちろん健診だけでなく、予防から治療まですべての対策をバランス良く発展させていかなければなりません。

ヘリコバクターピロリ感染胃炎に対する除菌療法の保険承認による胃癌予防、内視鏡による早期診断・治療の飛躍的な進歩、鏡視下手術やロボットを用いた外科的手術の低侵襲化など、予防から治療に関する近年の進展は著しいものがあります。また、化学療法も分子標的薬や多剤併用療法の開発によりめざましい発展を遂げようとしています。

第86回 日本胃癌学会総会の開催趣旨は、こうしたがん治療をめぐる環境が大きく変わる状況の中で、本学会を開催することにより、あらゆる方面の方々にお集まりいただき、まず、講師から最新の基礎研究や臨床研究の報告を伺うことにあります。

そして、こうした情報を共有したうえで、しっかりと時間をかけてディスカッションを行う中で、胃癌治療に関する理解を深めていくことにあるのです。さらに、その理解をベースに完全治癒に向けてさらなる知見を積み上げ、胃癌に対する様々な対策を発展させていかなければならないのです。

また、本総会は、胃癌患者の方々に最高の医療サービスを提供していくことを目指した、同じ志を持つ参加者の交流を深める会でもあります。総会で用意している様々なプログラムに参加いただく中で、交流を重ね、新たな連携に向けたパートナーシップも構築していただきたいと考えています。